自律神経失調症状とは簡単に言うと自律神経のバランスが崩れているためにおきる身体のさまざまな不調ということになります。
普通に使われる自律神経失調症状とは、身体に不調があって病院で血液検査やレントゲンなどで検査をしても、臓器や器官等どこにも異常が見当たらないため、止むを得ず付けられる病名ということになりますが、正式な病名ではありません。
肉体的な異常が見受けられないということで精神的な疾患と考えられることも多く、うつ病との違いが分かりにくいとも言われているようです。
このようなことから自律神経失調症状の位置関係をみてみると、健康と病気の間に位置し、心と身体の間に位置しているのが自律神経失調症状という考え方も出来ます。
あまり深刻に考えても仕方がないし、何もしなければ本当の病気にまで発展してしまうこともある、非常に微妙な位置にいる状態ということになります。
あまりしつこく不調を訴えると、気のせいだとか心療内科を受診してみませんか、と言われてガックリしてしまったという経験をされた方も多いことでしょう。
症状としては腰痛や肩こり等の筋肉的なものから内臓的なもの、精神的なものまで全身に及びます。

主な症状としては以下のような症状があります。
全身
微熱、だるい、倦怠感、疲れやすい、疲労感、力が入らない、起きられない、冷や汗、震え…等
筋肉・関節
首・肩・背中のこりや痛み、首の張り、手足の痛み、全身の筋肉の痛み、関節のいたみ関節のだるさ…等
内臓・器官
頭痛・偏頭痛、ドライアイ、耳鳴り、味覚異常、動悸、息切れ、めまい、全身の冷え、
のぼせ・ほてり、高血圧、低血圧、不整脈、過敏性腸症候群、食欲不振、過食、拒食 、
吐き気、腹部膨満感、胃の不快感、息苦しい、
頻尿、インポテンツ、生理不順…等
精神的症状
意欲が湧かない、いらいらする、怒りっぽくなる、集中力がなくなる、不安になる、 落ち込む、すぐ悲しくなる…等

健康体から病体への流れ(感染症などの特定なものを除く)
通常の西洋医学的(病院)には体の不調は単体の臓器や器官で起きたようなことになっています。
体の調子が悪いということで病院へ行くと、どこか身体の中に異常個所があるはずだということで、とにかく検査から入ります。どこが悪いのか血液からレントゲン、MRIと、とにかく異常が見つかるまで検査していきます。
そして異常が見つかると、その異常な部分の影響で身体に不調が起きているというように考えます。
それでその異常な部分を、薬や手術などで治療をしていくというのが一般的なスタイルとなります。
異常が見つからない場合は自律神経失調症状と言われるか、気のせいでしょう、心療内科を受診してみたらいかがでしょう、ということになるのが通常ではないでしょうか。
しかし身体の臓器や器官が勝手に悪くなるという考え方には、少し無理があるとおもいませんか。
全体的な身体は何も異常を感じていないのに、胃腸や心臓や肝臓・腎臓などが勝手にその箇所だけ(その細胞だけ)が悪くなるという考え方はおかしいということです。
身体が何かのストレスを感じて全体の身体に異常が現れ、血液やリンパ液の流れが滞ったり、ホルモンや自律神経のバランスが乱れ、それを放置していた結果として身体の中(内臓系)にまで異常が到達してしまった、という考え方ほうが理論に無理がありません。
身体全体の異状というのは身体の歪みや筋肉の異常緊張(コリや張りなど)ということです。身体全体の運動系にそれまでと違って、動かしにくい箇所や突っ張り感・違和感などが現れてきます。
それを放置していた結果、食欲がない・夜眠れない・疲れやすいなどの感覚の異常が出てきます。さらに放置していると今度は便秘・下痢や高血圧・めまいなどの機能的な異常へと向かいます。
そして最後にはとうとう身体の内部にまで異常が現れて、ガンや脳卒中・心筋梗塞などの病気へと発展してしまうという考え方です。
すなわち西洋医学的な考え方と順序が逆ということで、
健康体から病体への流れは
「部分」から「全体」へ向かうのではなく、「全体」から「部分」へ向かうということです。
その流れを図で表現しますと次の図のようになります。
【図】 健康体から病体への流れ
⇒ と回復への流れ⇒

(図の2.〜3.の流れ)
ストレスとは精神的なもの、肉低的なもの、環境的なもの(生活環境・住環境など)など色々ありますが、このようなものが作用してまず全体的な身体が正体から歪体へ傾きます。
これが最初のサインであり、腰痛・肩こり・背中のハリ等の身体的な異常として現れ、運動系に異状が現れます。
(図の4.へ)
この状態ですぐに対処すれば早めに健康体へと戻っていくのですが、対処しなければ身体が歪むことで血流が悪くなる部分が現れ、血液循環が悪くなってきます。
血液循環が悪くなると身体が重かったり、疲れやすくなったりします。また、ホルモンの伝達にも支障がでてきます。
身体の歪みや筋肉の緊張などは神経を圧迫することにもなり自律神経にも悪影響を与えてしまいます。
(図の5.へ)
ホルモンと自律神経に異常が出たまま放置しておくと、次は不定愁訴と言われる身体の違和感が現れてきます。
(図の6.へ)
このときはまだレントゲンにも現れていない程度で、原因不明の不調と言うことになります。しかしこれを又放置していると今度は臓器や器官の損傷が起きてきて病院のレントゲンでも明らかに分かるようになり、病気の発症と診断されてしまうということになります。
自律神経失調症状とは上図の「4、感覚の異常」、から「5、機能的な異常」辺りのレベルにいる状態、つまり病気と判断される一歩手前の状態ということだと考えています。
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